アトピー肌のケア方法って?
数ある肌トラブルの中でも、もっとも辛い症状の1つといえるのがアトピー性皮膚炎です。
ここでは、そんなアトピー肌に悩まされている方にニキビが生じた場合、どのようなケアをするべきなのかをお伝えしていきます。
アトピー性皮膚炎の原因はまだ完全に特定されていませんが、いくつかの有力な説が存在しています。
その中で特に注目するべきなのは、表皮の角質層が司るバリア機能の低下によって慢性的な皮膚炎が生じるという“表皮バリア破綻説”です。
実際、アトピー患者の角質層は水分量が少なく乾燥しており、肌バリアの構成要素である天然保湿因子やセラミドが減少しているという研究結果もあります。
もう少しわかり易く言うと、外部からのあらゆす刺激から肌を守る機能が低いために、ちょっとした刺激で皮膚炎になってしまうという事です。
アトピー肌の方は、普通の人以上に肌の保湿ケアを行っていないと、空気が乾燥する冬場にニキビが発生する可能性が高くなります。
大人ニキビは思春期ニキビと違い、表皮バリアの機能低下が原因ですから、角質層が乾燥しやすい冬場に悪化する傾向があります。
アトピーの悪化要因とニキビの発生要因が同一である以上、正しいケアを行えば2つの症状を同時に軽快させることも可能なのです。
では、具体的にどういう処置を行っていけばいいのでしょうか?
アトピー肌の方は可能な限り外部刺激を減らす努力が必要です。
そのため、あらゆる角度から刺激を防ぐ習慣をつけることが大切です。
また、アトピーは症状を出さないように保っていれば自然に治癒することもある皮膚の病気ですから、日々の小さな積み重ねが重要になります。
アトピーの症状が出ると角質層が乾燥して肌バリア機能は著しく低下していくため、症状が出ないように生活することが最大のケアです。
アトピー性皮膚炎には多くの遺伝的要因、環境要因が原因であるという説が未だに有力ではありますが、近年、角質層の表皮バリア破綻説が有力視されるようになってきました。
大人ニキビの主な発生原因も、肌バリア機能の低下ですから、アトピーの方がニキビを併発する可能性が高いことは間違いないでしょう。
ただ、アトピーは間違ったケアを行うとかえって悪化する可能性もありますから、アトピー肌の方は必ず皮膚科専門医に相談の上でスキンケアを行うようにしてください。
ここでの解説はあくまでも参考程度に考えて頂ければと思います。